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定年後男子

深夜のラジオ。元気のいいオバさんと、弱々しいオジサンを取材したエッセイストの女性のインタビュー。定年後の夫婦の家庭でのパワーシフトの変化。会社で稼いで来た頃とは違い、定年後はオジサンは仕事がない。一方、奥さんはかつてと同じ、家事をこなす。食事・洗濯・片付け・買い物など、様々な能力を一人で使い分ける日常を体得している。オジサンは「お~いお茶」と、台所近くのリビングとかに座り動かないで色々奥さんに指図するだか。奥さんはこういう変化がイヤなのだ。趣味もない男は家に居たがる。常に顔を突き合わせる毎日毎日毎日なのだ。とりあえず自分でインスタントラーメンを作れるまでに鍛える。「どの大きさのナベを使うのか」という初歩さえ教えて行く。「働いているオトコ」というのは好感度が上がる。「あなたシルバーさんに登録したら?」ということにもなる。また、家に居続けるのを阻止するには「習い事を始めたら?」ということにもなる。言ってはいけないのが「誰のお陰で生活できてると思っているんだ」というありがちな一言。「では、誰のお陰で仕事以外なにもしないで定年を迎えられたと思ってるの」という返し言葉もマシンガン的に飛び出すことに。クチで女性にかなわないことはやった男性しかわからない。「誕生日には花を買って、君は花よりも美しい」と、韓流映画のように歯の浮く言葉の1つもプレゼントする方が未のためだ。年齢的に本当に歯が浮いているという世代でもあるのだが。教育された男子は厨房にも入り自分の身の回りのことをすべてできる男へと変身させられる。「万一の時には全部自分でできるようになるのが良いことよ」と、女性はノタマウのである。男女混合の集まりでは女性に任せるのが良いらしい。男子は一歩引いた定年後の立ち位置が平和の元なのだろうか?