ivataxiのブログ

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古式泳法

オヤジは香川県の生まれで、観音寺の砂浜(遠浅だったが今はもう埋立てしまった)から近くの島を往復したという。その距離がどの位かはわからないが、いずれにしても遠泳だろう。オヤジのオヤジつまりじいちゃんはどこかの戦争で食事兵として船に乗り込んでいた。魚雷が当たって500名程?の乗組員で救助されたのは数十人だったそうだ。すぐに救助されたのではなく、一人一人海に沈んだそうだ。海上自衛隊を辞めた人に聞いたが、ただ何かに掴まって浮いている訓練で辞めたというくらいだから、ただ何かに掴まって浮いているのは大変なことだっただろう。何しろ助かってくれたから、オヤジが生まれぼくも生まれた。この二代続く泳ぎの強者の息子がぼく。小学校では25m泳げなくて夏休みに補修のプールに行った。せいぜい15mでも当時のぼくには精一杯。39歳の時にダイエットと肩のリハビリでプールに通う。40歳では1500m泳げるようになった。子供の頃にオヤジから「古式泳法」というのを見せてもらった。片手は前へもう一方は水をかく形。横泳ぎをキープして足は平泳ぎとクロールのバタ足の中間。トライアスロンの泳ぎをマスターするには少し時間がかかったが、肩を痛めていたし股関節が平泳ぎの形に開かないから、丁度良い感じのクロールができた。右手と左手が一本の棒で固定されたように互い違いにかく形。この時、一瞬、古式泳法の形になった。左右互い違いに古式泳法を続けると偶然トライアスロンのクロールの形になる。不思議な偶然だ。