ivataxiのブログ

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光明寺高い場所

光明寺跡 高い場所

光明寺跡というは、今は何もない。「エリモ岬」のようなところ。もっとたくさんの人が自動車で訪れ易い環境に引っ越したようなのだ。その跡地に行くと、とにかく景色が良い。無料の展望台があって、浜松の駅近くのアクトタワーが見える。ということは、アクトからもここが見えるということだ。ネットの発達する以前の、高い場所は、下界を見晴らすという役目がある。もう一つは、作戦の指令を出す「のろし(狼煙)」を上げれば、どこからも見えるという立地でもある。高い場所は、宗教上の修行や天に近い場所として、観光旅行物見遊山の立地でもあった。テッペンなので、入り口は周囲にたくさんあったようだ。戦時中は「戦争の神様」が祭られていたということで、戦地に向かう人々が苦しい道のりを乗り越えて訪れた。
第二次世界大戦終戦以降、心の中心を失った国民は「金」が中心になる。高度成長。今では「戦争の神様」を参る人は少なくなり「大黒様」(お金儲けの神様)がより大きな社で、金色の装飾でキラビヤカ。
高い場所にいる指導者は、その近くにいる数人の助言、妄言に従う。下界の人の声は届かない。途中の坂道を登る人々は、ただ苦行。視界は悪く、よそ事を考えるゆとりはない。自分が何のためにこの苦しい道のりを乗り越えなくてはいけないかさえ忘れてしまう。
そんな妄想を高みにいて思う。それにしても9月も中旬にしては浜松は「35.2度」。暑い。