ivataxiのブログ

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ドーナツ アナ

村上春樹さんは良く「ドーナツ的」というように評論されたようだ。
すごく充実した表現力でグイグイ最後まで読まされるのだが
「はて、一体このほんの中心は何だったのか?」と、
考えようにも思い出さない・・。
というような、中心がボヤケ過ぎて中空になった、
まるでドーナツを食べて果たして中間の穴とは
どんな物なのかについて考えると良くわからないみたいな
読後感ということなのだろうか?わからない、
でもまたついつい次を読む、あるいは食べる。
似たような感食・食感覚で、やはり最後まで付き合わされて
「何が書いてあったのか?」という不安な読後感に
深夜晒されることの繰り返し的苦痛快感文学なところが、
やはり次に手が伸びるドーナツとも似ている。
穴の空いたドーナツの中身に関しては驚きの真実が・・
と、引っ張る程の事もないが、ミスタドーナツで、
真ん中をくりぬいた所が丸いたこ焼きみたいな形の
詰め合わせで食べられる。一見甘いたこ焼き・・実はドーナツ味。
一つ解決したようだ。
残るは村上春樹の小説・エッセイの中空はどこに行ったのか?
が残る。