ivataxiのブログ

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空洞 タコヤキ

2009年05月05日 たこやき 空洞化
大阪天神祭りのお祭り屋台で子供の頃に食べた「たこやき」は、中がほぼ空洞だった。実際、空気を食べている感じで、マシュマロとあまり変わらない。大きな外観の割りに、お腹は満腹にはならない。だまされた感じもする。目打ち(千枚どうし)一本で、秒速の指さばき・・クルクルと、たこやきは回転し、瞬時にできあがる。表面は熱くこげているのに、中は空気ばかりが多く、トロっとした半生の中には、お約束のタコのかけらを探す・・。焼けた表面が、まだ十分熱いうちに、ソース・醤油(ハケで塗る)・粉状のあおのり・鰹節・などを即座にトッピングする。(マヨネーズ文化はもっとあと・・)ヒラヒラした鰹節が、ほのかに立ち上るたこやきの中の水分の蒸気に踊る・・それを見て心も躍る。現在、静岡の近辺で食べるタコヤキは、ボールの形のお好み焼きのようだ。高速回転がないからか、中が中空ではなく具で満たされている。おなかは一杯になるのだが、食感は別物なのだ。味的には「カトキチの冷凍」が、近い美味しさなのだと思う。