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ロットリング

ロットリング
ロト6をやりまくっている人のこと ではない。ロットリングという製図用のペンみたいなのが学生時代あった。今もあるのかも知れないが、多くが水性・油性の先が色々太さの選べるペンで代用されているのだろう。ペン軸にペン先を固定してインク壺に漬けた、いわゆる普通のペンで文字を書く。インク壺に漬けるのが面倒(多すぎたらビンの縁でインクを減らす)だということか、持ち歩きが簡易ということか、万年筆が使われるようになった。今はスマホ。万年筆の先は鉄だと錆びるし純金だと高価で柔らかすぎるからか18k(18歳以下はみちゃダメ ではなく金を混ぜた比率?)とかが多かった。ボールペンはまだボタ漏れするし、実際万年筆の金を含んだ高貴な文字には太刀打ちができない時代が長く続く。大恐竜時代のような時が続いた。でも、先っぽはペンの形で横と縦に線を引くと太さなどが変わるのだ。「そこがいいじゃん」という人は、それでいい。製図などで定規を使って線をひく(今はパソコン)と、つけペンだと定規からインクが紙に広がってすっかり製図を台なしにする恐怖と隣り合わせなのだ。そこでロットリング。遅れてきたヒーロー。先が縦にも横にも同じ太さで定規に当たる部分は金属のパイプで覆われているからインクが広がったりしない。いいことだらけ でもない。使っている時間より、これを分解して掃除している時間の方が長いという欠点もあった。大学の講義もクロッキーブックなどに落書きと同じ平面上に書いたりするできの悪い生徒だったぼくは、女子のルーズリーフにロットリングでマンガ文字できっちり書かれたノートを見て唖然とした。萌える。マネはできないが。今やロットリングを見ない。文字を書く・定規で線を引くという文化でもない。ラインのスタンプで通じる。楕円形を描くにもいくつもの伏線を引くこともない。コンピューターが解決してくれる時代。もうすぐ人間は何もしなくても良くなるだろうが、もう少し待ってね。それが天国なのか地獄なのかはなって見ないと分からないが。