ivataxiのブログ

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きんもくせい

きんもくせいの花はオレンジ色で小さい。小さい花がたくさん集まっていてもそんなに目立たない。でも、道を歩くと、まず香りの甘さに花が惹きつけられる。ビジュアルはあと。「ここに咲いていたのか?君は・・」という風に、香りの次に花が見つけられるというタイプの花なのだ。この所10月の末だというのに台風がらみの悪天候が話題だった。雨の町のどこかに小さなオレンジ色の花の塊は見ていたのだろうが、ついぞ気づかずに来た。晴天で散歩に良い夜なので歩いた時に「あっ、きんもくせいだ」という甘い香りがどこからか漂って来た。でも10月のはじめ頃までが見頃・かぎ頃だったようで、少し香りが弱いようにも思えた。過去は「くみ取り式」だった頃に、匂い消しとして植えられたという歴史があったのだとか。芳香剤としてトイレに置かれる所以ともなったのもその辺りにあるようだ。だが、そんな先入観を差し引いても、甘い香りは秋の散歩の楽しみの一つである。