ivataxiのブログ

絵 文章 映画

こいのぼりの神様

テレビで「こいのぼりの神様」の話を放映していたのをたまたま目にした。彼は手作りこいのぼりの会社の3代目。2代目が早世し、会社を辞めて3代目となった。以前からの職人からはうとまれ、こいのぼりも大量生産時代に・・。ついに、手作りこいのぼりを作るのは彼だけになった。ある日、仕上げの金が完成前のこいのぼりにポタリと落ちたという。「もうだめだ」と、一瞬思ったという。「だが、いや待てよ・・行けるかも?」と、そのポタリと落ちた顔料を手でこすってみたのだという。人間の手でないと出せないぬくもりがあった・・。その後、ボカシ・カスレ・・など、人間の手でないと出せない味を追求したのだという。現在、他の大量生産よりも高価なこいのぼりを、全国から求める人があとを絶たないという。「自分の孫には本物を・・」そういう思いは誰しもある。こいのぼりの神様の悩みは「昔のように徹夜ができない」ということらしい。