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甘えん坊のトンビ

甘えん坊のトンビ
低い電柱の上でトンビが良く止まっている。だからなのか、カラスたちは遠巻きに高い建物に止まって様子を見て降りてこない。そのトンビは飛べない訳ではないのだが、時折同じ電柱のテッペンに止まるのだ。「ピ~ヨォ~・・」と鳴くのだが、その泣き声が人間の赤ん坊に通じる音質なのである。道行く人もついついそのトンビの鳴く辺りを見て通り過ぎる。一体、甘えん坊で親に呼びかけているのだろうか?それとも、恋人を探しているのだろうか?・・ともかく、心の琴線に触れるその鳴き声は、しっとりとした、少し物悲しい気持ちにさせるのだった。