ivataxiのブログ

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トンビ 鳴き声

トンビの雄姿・甲高い鳴き声
田舎街の駅ならではのことだと思う。電信柱のテッペンに茶色の猫を思わせるトンビがうずくまっている。猛禽類のはしくれだからなのか、いつもは威張っているカラスがナリを潜めている。ツバメがいつもより自由に飛んでいるみたいに見えた。鳥になりたいとまでは思わない。だが、ツバメたちは空中に止まったり、一瞬でジェット戦闘機みたいにスクランブルを開始したり・・見ていて飽きない。ツバメの天敵のカラスが近づくと、それまで眠っていたと思っていたトンビが大きな羽根を広げた。ツバメのとは違う、ゆっくりとした鷹揚なはばたきで、フワリと浮いた。カラスはトンビの存在に気付きクモの子を散らす。でも「ピィィ~・・」という、トンビのかわいらしく甲高い鳴き声は、その雄姿からはかけ離れている。その鳴き声は、少し高い建物にこだましていた。