ivataxiのブログ

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次のバス

新丸子のラグビー部合宿所に住み溝の口のデザイン専門学校に通ったことがある。東急から田園都市線で30分位だった。色々あって埼玉新座のおじさんの家にしばらく置いてもらった。埼玉・東京・神奈川の移動はちょっとした旅の毎日。埼玉、都民セコニック前という朝霞基地近くの終点で乗り、西武池袋線大泉学園に乗る。池袋で山手線、渋谷で東急に乗り換える。2時間位余分にかかる。結局、東村山からバスに乗り吉祥寺で南武線溝の口というルートにたどりつく。30分位時間が短縮されたように思う。問題は電車はちゃんと時間通りだが、バスは時間が毎日少しずれるということ。駅で必死に走って乗り換えるのだが、荷物が多く(パネルなど大きい荷物がある)あまり早く移動できな。タッチの差でバスは行ってしまうということも多々ある。時間に間に合っても人が多くて乗れないこともある。自分のすぐ前辺りで「はい次のバスでお願いします」ということもある。遅れてしまう自分を何度も攻めるが、何も変わらない。やっと着いた次のバスでは、最初の方に乗れるから悠々席を選択できる。好きなのは一番後の方の運転席側の窓が見える二人がけだ。大きな荷物をなるべく迷惑にならないようにヒザに乗せたりして本を読むか窓を眺める。「次のバスに乗ると席に座れた」ということについてぼんやり景色の流れを追いかけながら思う。結局、そこまでして通いたい専門学校だったか?ということに行き当たる。やがて退学して、ゼミに通うことにした。完全な浪人は半年で、私立大学に通うことになった。それが良かったどうかはわからないが、過去は変えられない。バス待ちで次のバスに乗ったことで、専門学校・浪人・大学の流れと少し重なる所があるのかもとも思った。