ivataxiのブログ

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桜切るバカ

ラジオで聞いた。「サクラ切るバカ 梅切らぬバカ」という言葉があるそうだ。切るのは枝で、剪定のことらしい。梅は剪定を繰り返し芸術的なラインを求めるが「サクラはむやみにハサミを入れると病気になる」と信じられていたようだ。リンゴの地方からサクラの地方に引っ越して来た人が「サクラもリンゴのように剪定したらどうだろう」と、試したようだ。最初、あまり変化が感じられなかったのだが、やがて剪定をしたサクラの方が元気になったことから、以降、剪定するようになったのだとか。
ピンクのサクラは咲いていて、でも名前はわからないので「一番サクラ」と呼んでいるのだが、クレームはサクラからは届いていない。有名なソメイヨシノは白っぽい花びらで、まだあまり咲いているのを確認していないが、ツボミが「もう咲きそうよ。もう、我慢できなぁ~い♡」という風に身をくねらしているから、すぐ咲くようにも思う。「最初の咲き始めばかりチヤホヤして、最後の咲き残ったサクラのことを誰も見ない」と、熟練女性DJがいっていた。個人的には、散ったあとのガクのピンクのサクラの枝を遠くから見るのは好きで、山の色合いがなんとなくマニアックな色合いに変わる一瞬のヨロコビを感じるのだ。
「踊るアホウに見るアホウ同じアホなら踊らなソンソン」という個人のありがたい格言も四国には伝わる。サクラの剪定のバカと似ている話なのだろうか?