ivataxiのブログ

絵 文章 映画

横尾忠則さん サイケ ポップアート

横尾忠則さん サイケ ポップアート

「170センチのブルース」という本を読んだ。横尾忠則さんが書いた本。執筆もこなすが本業は70年代当時はサイケデリックイラストレーターのくくりだったと思う。テレビ「快刀乱麻」には、タイトルイラストだけでなく役者としていつもカウンターの端っこで飲む客の役。髪型やファッションもサイケデリック・ヒッピー文化伝道師。発言も「UFO」や「宇宙人」など肯定派。元は印刷媒体のデザイナーが始まり。当時、適当でもヨカッタだろう印刷の完成度を究極に高めた天才が彼。彼の指定原稿は完成品以上にぼくの目を引いた。今なら、印刷屋さんへの指定というのは、直接コンピューターに自分で操作するから必要なくなった。浮世絵の絵師・刷り師・彫師のような分業工程が定着の印刷業界が長きに続いた。それは80年代マッキントッシュの出現で産業革命が印刷業界におとづれる以前繁栄期だった。マッキントッシュが出ると、横尾忠則さんも印刷指定を自分のパソコン操作へと舵を切った。でも、今ではさらに機械に順応世代へ世代交代。サイケデリック以前の、シュールレアリズム「ルネマグリッド」や「ダリ」などの油絵技術が異世界描画を、コンピューターが容易にこの世に生み出すツールとして21世紀に覇権凌駕の世代交代。今、当時のサイケ・シュールは過去の文化として化石のように残るのみ。ポップアートの背景の米軍・ベトナム・ラブアンドピース。今後の世界には復権の予兆。