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メンコ ベッタン

メンコ ベッタン


公園に母親たちが遠巻きに見る中「ダルマサンガコロンダ」という声が聞こえた。小さな子どもたちが、大人の誰かに教わったのだろうか?母親たちは子供の頃にそんな遊びをしただろうか?そうか。祖父母が孫の面倒を見るから教わったのだろうか?
そんな祖父母がほぼ、ぼくの同年代。
大阪では「ぼうさんがへをこいた」「ほんとうにくさかった」というのもあり、ようするに10を数える替りの言葉呪文なのである。
子供の頃には大阪では「ベッタン」というのがあった。共通語では「メンコ」というらしいが、まだ大阪から出たことがなかったから、関西関東バイリンガルではなかったのだ。
粗悪な厚紙の表面に毒々しい極彩色でキャラクターの絵が印刷されていて、妙に競争心を燃やして集めたものだが、今はどこ?
横尾忠則氏のイラストの極彩色はそんな印象を思い出す。
西洋の洗練されたイラストに染まろうとしても心の根源にこの「メンコ・ベッタン極彩色イラスト」が刷り込まれていて、なかなか抜け出せない。でもまあ日本人なんだしそれも良いかも?