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鉄腕アトム

鉄腕アトム
初期の国産本格的アニメで「鉄腕アトム」という手塚治虫氏・虫プロの作品があった。昭和・戦後の物のない日本の読者は、2000年以降の未来をこのアニメに重ねたかも知れない。実際、ロボットは存在し、御茶ノ水博士・テンマ博士はいなくても日本はロボットについて優秀な国の一つなのではないだろうか?漫画の主人公のアトムは最初10万馬力で、途中100万馬力にチューニングされる、燃料は小型の原子力で動いている。アトムという名前もアトミックから来ているらしく、妹はウランだし兄はコバルトで、どこか原子力を思わせる。様々な映画もこの漫画の影響を受けているはずだ。A・I、サロゲートロボッツなどなど・・。まだ石炭中心の時代に書かれた漫画とは思えないのだが、当時、原子力というエネルギは手放しで素晴らしいと感じた。この漫画の終末には「原子力は危険」という風潮と地球を救うため自らを犠牲にロケット(爆弾?)を誘導して主人公アトムは、自らの原子力と共に太陽に突っ込む。後日談では、未来に宇宙を漂う溶けて壊れたロボットを宇宙人?が治す・・という説もあるが、A・Iではそこまでそっくり。今の原発問題は、途中まで何も問題ないという風に進んだ。そして3・11以降、考えは一編した。今深刻な問題の多くは原子力の驚異と無関係ではないのだが、アトムの漫画のように結末は用意されているのだろうか?