ivataxiのブログ

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富士山2 砂走り

富士山2 砂走り
山小屋を出るのは、普通は深夜で、ご来光(日の出)を山頂で見るのがいいようだ。なのにこっちは高山病で動けないのだからしかたない。なんとか山頂にたどりつくが、すぐに下山。時間がないのだ。「砂走りのルート」というのに、一向に砂なんてないじゃないか。「もう、遭難するのか?」と、思った。やがて、砂地(キャットフードみたいに、大きく・乾いてサクサクしてる)にたどりつく。一歩で、3~5mも跳躍できる。走り降りると、それだけで「楽しい」。「霧の中を走った」・・と思ったのだが、実は雲を通過していたようなのだ。前しか見えないはずが、360度視界がある。楽しく走り降りる横・後ろに「山小屋で見た半透明の人々」が楽しそうに笑いながら走って来るのが見える。その数、数百・・。だが、肉目では何見えないのだ。別な何かで見ているようなのだ。雲を抜けるとみんないなくなってしまったた。ずっと昔、富士山噴火の時に、砂走り側に長く噴煙が続き、火口の火砕流で村が飲まれたのだという。その村の人の残留思念が、こんな風に残っているのかも知れない?