ivataxiのブログ

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皮付ウインナー

皮つきウインナー
あえて「皮付き・・」としたのは、「皮なし・・」という商品も開発されているからなのである。歯医者さんの待合で魔が差して手を伸ばした週刊誌の中ほどに、東海林さだおさんのエッセイが掲載されていた。なんと「タコさんウインナー」についての考察・・。「サラミ・フランクフルトのように大型ウインナー系とは一線を画した、食品である以前の可愛さ・・」という表現・・見入ってしまった。オレンジ色の皮付きウインナーでタコさんを作って食べる・・という内容。ただの食品には収まりきらないジャンルなのである。彼の考察によると「・・それは、ウサギさんリンゴ」にも通じるお弁当界のプリンス・プリンセス的存在のようなのである。「コクコク」←うなずく音。小学校1年秋から2年の春まで過ごした病院の小児病棟・・楽しみは、家族の面会である。中でも差し入れが顔には出さないが内心最大限の興味津々なのだった。バナナは高価であまり持って来てはくれない・・。だが、比較的安価な「皮付きウインナー」は、とても子供心に嬉しかった。ひどく個人的なことなのだが、あの皮をはがし、ウインナー本体とは別に食べるというのが好きなのだ。「腸詰め/ちょうづめ」という別名もあったと思う。動物の腸に詰めて、あのウーンナーの形を作るようなのだ。皮だけ食べると、かんでもかんでもなくならない・・チューインガムみたいな感じなのである。結局は「ペッ」と、捨てるので、少しモッタイナイ。今や駅のお弁当の中のウインナーも、ただ端っこに横たわる安っぽさ・・なのだとか。東海林さだおさんの悲しみが文字の行間しビッシリとはさまっているのが見えるようだった。