ivataxiのブログ

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幽体離脱4

たぶん幽体離脱4
肉体に魂が戻り、ひと安心と思われた頃だった。「肉体から魂が抜ける感じ」というのは、自分なりにつかみかけていた。だが「魂の緒」で、肉体と結ばれていれば、再び肉体に戻れるという不確かな自信があったから、何となく安心していた。だが、魂は魂の緒でつながってはいても、ほぼ同じ形の「心」は、はがれると自分の力では肉体に戻れなかった。この分離が起こってしまった。おそらく、この状態は丸一日しかもたない、という気がした。病院の病室と一階下の病室の間に「心」は、落ちていた。病院には、この「心」を好む妖怪の存在と、それを阻止するパワーを持つ魂たち(おそらく看護師の方たち?)の、目には見えない戦いがあった。幸い、今回は心は魂の緒のある魂に再び結合できた。看護師の中にも「強いオーラ」を放つ人がいて・・「助けてくれたヒトだ!」と、何となくわかった。「魂」から見た「心」は、人間の姿だった。でも、「心」から見た「魂」は、必ずしも、ヒトの形ではなかった。