ivataxiのブログ

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幽体離脱5

たぶん幽体離脱5
「心のたび」という歌があったかも知れない。魂からはがれてしまった心は再び魂の緒に固定はしたが、その間、心の見ていた光景はこの時・この場所とは違っていた。ナゼだかアメリカの(行ったことがない)スラム街の裏道。たくさんのホームレスがいる。アイスクリームの冷凍車のドアが開き、心はそこから「ドサっ」と、落ちた。歩道の段差に頭を枕のようにもたげていた。動くことができないのだ。服を着ていないのに、寒くはなかったし、誰一人見る人もいない。そして、いつしかまた魂の緒のある魂と結合し、肉体に戻ったようなのだった。