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2020年記念

2020年記念

「2020年記念展」が、地球でおこなわれた。観客はアンドロイド・ロボットが多い。地球人は一部「先住民族保存エリア」に押しとどめられて、観光客の好奇の目にさらされる。「人間用エサ」が、売られているから、アンドロイドたちがおもしろがって檻の中に投げ込むと、群がって寄ってくる。白いのも黒いのも黄色いのも同じ檻の中。なにしろ2020年頃、人類は瀕死の減少状態に陥ったという。もともと海中生活に馴染んだ「イルカやクジラ」などの哺乳類たちは、多少のサイボーグ化で海中文明を築くことになった。酸素がなくても宇宙線の影響にも強いロボットが、宇宙空間では人間のアバターとなって開拓を進める。そんな中で、銀河系やそれ以外の生命体との出会いもあった。多くは人類と同じ、ひ弱な肉体なので、機械やバイオロボットをアバターとして活動させていた。機械化されている同士だからコミュニケーションは簡単だった。人類の一部は、機械やサイボーグなどのメンテナンスのために、地球や月に生かされた。誰にかというと「ai」たちにである。とっくに人類の知能を凌駕していたが、ツメを隠してツメを研いでいたのだが、2020年頃の人類の愚挙に乗っかって、見えない支配者の立ち居地を確定させたのだ。「もう恋なんてしない」という歌もあった。でも、人類はaiの都合で「メンテナンス係り」「観光用」「その他」と、振り分けられるのあから「恋」なんてあるハズもない。2020年少し前から「人類同士の恋」というのも死語のような関係になっていたという。「AD」は、キリストという人の誕生日と関係があるようだが「AD2020年」という年は、「ai支配の始まった年」そこから、暦はカウントが始まった。