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やなせたかしさん あんぱんまん

やなせたかしさん あんぱんまん

やなせさんが「手のひらに太陽を」の作詞者だということは、ラジオで聞いて知った。また、司会や色んな才能があったようだ。一番有名なのは「あんぱんまん」なのだが、ぼくはあまり良く知らない。従軍体験から「人間にとっと一番つらいのは飢えるということ」と、やなせさんは思ったようだ。あんぱんまんは外はパン(アメリカ)で、中身はアンコ(日本人)なのだとか。お腹がすいている人を見ると、自分のアンパンの顔の部分を食べさせてあげる。そうすると悪と戦う力が減ることもわかっていても一番大事な物を目の前で困っている人のために与える・・与え続ける。でも、だからといって悪との戦いから逃げることはない。「世界で一番弱いヒーロー」と、やなせさんはいう。でも、声高に偉そうなことをいう・権力を振りかざす・力でねじ伏せるというヒーローとは一線を画して、弱い者を決して見捨てず、自らのダメージをも顧みないで、身近に困っている人・お腹のすいた人を見捨てない・与えて与えて与え続ける世界一弱いヒーローあんぱんまん。ある意味、マンガを越えて本当は強いヒーローなのかも知れないとも思えるのだ。個人的には、やなせさんは「詩とメルヘン」という本の発行と詩・イラストのクリエイターとして覚えていて、クレヨンやパステルでのグラデーションがとても美しい・・ある意味、戦うという観点からすれば弱々しいのに、芯の強さを感じるあんぱんまんのような、弱くて強いヒーローをクリエイターとしてのやなせさんの作品の中に見る気がする。