ivataxiのブログ

絵 文章 映画

ロウセキ

路上に描いた石蹴りあそび ロウセキ
昭和という年号を知らない人が増える中、戦争こそしらないが昭和は良く知っている。道に舗装なんてほとんどなくて、でも、時折硬い舗装を見つけては「ロウセキ」というので絵などを描いたものだ。今のように、探さなくても土がムキ出しの路地というのは珍しくなく、育ったあたりというのは、今では新幹線の新大阪駅近辺のどこかの舗装の下に思い出と一緒に埋まっているはずなのだが?「ロウセキ」というのが天然石なのかどうかはわからないが、硬い所に白くこすれて絵が描ける子供には必携の道具である。黒板のチョークとも違う。「石蹴り遊び」のための路上の目印的図形を描くには役立つ。そんなことも忘れていたのだが、家の近くに子供が何かの図形を描いて(たぶんチョーク)いるのを見て、ふとそんなことを思い出した。かつての子供にはお金もゲームもなく、でも一緒に遊ぶ仲間と、夕暮れまでの時間だけはふんだんにあった。どちらが良いのかはわからない・・でも時代はそんな変化を遂げている。子犬が飼い主を引っ張って歩いている。元気な柴犬だ。何も怖いものを知らないという自信に満ちた足並みだ。だが、舗装に描かれた図形を踏みそうになって、急に「ピョン」と、飛びのいた。そこに掛けられた魔法が見えたのだろうか?