ivataxiのブログ

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ひっつきむし

ヒッツキ虫 小さい秋1
公園の脇にには小さな水路があり、散歩はその横の歩道を歩く。足元を見ないで歩くと、後でヒッツキ虫がズボンに付いていたりする。まったく、どこでどうやってくっついて来たのかさえ印象がない。やはりヒッツキ虫もプロの域に達すると、そういった隠密的存在となるようなのだ。動物や人間にくっついて、別の場所に移動して増える・・というヒッツキ虫。植物なのに「虫」と呼ばれるのも不思議だ。とげの付いた丸い形・小さな粘着性の丸い物・タンポポのようで硬い茶色・・様々な形がある。子供の頃は、半ば遊びで毛糸の服に投げて遊んだ。段々エスカレートして、戦争のようにムキになり、互いに半ベソをかいて帰った・・なんてことも・・。友達同士の中に潜む、闘争本能を発芽させる魔力を隠し持ったヒッツキ虫・・無視しては通れない。公園から水路を超え、歩道にまで達し人間にくっつこうとするその生存本能の強烈さを、ズボンにしがみ付いた小さなクッツキ虫たちに見る思いなのである。