ivataxiのブログ

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ホッチキス

最初にホッチキスが現れた時には「高級品だなあ」とか思った。
そんなのがあったことは知っていても、所有して普通に使えるようになるまでに
まだ少し時間が必要だったのだなんて、今だと訳がわからないだろう。
ホッチキスなんて100円均一・文具店でもあっけなく買えるのだから。
ホッチキス以前では、たくさんの紙は穴を開けてヒモで縛って閉じたり、
ノリで貼ったりしただろう。
あまり一度にたくさんだとホッチキスの針は折れ曲がることがある。
失敗して半分、紙にくっついてしまって用をなしていない変形したホッチキスの針は
なかなか取れないのである。
実は、ホッチキスの後ろに飛び出したドライバー状の金属の部分があり、
そこで失敗した残念な針を取ることができることを知ったのはつい最近のことである。
そんなこと誰も教えてくれなかったし、こちらも聞かなかったからいけない。
今では、そこここにホッチキスが置いてあっても驚かなくなったのである。