ivataxiのブログ

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浦島二世

乙姫が浦島太郎に玉手箱を持たせてカメに元の村に送らせてから、乙姫は体調異常に気がついた。太郎の子供を身ごもったようだ。微妙に海底一族と人類のアイノコの10人、あるいは10匹のオサカナ風・半魚人風・人間風の子供たちだった。オサカナ風の子どもたちは、オサカナ族と結婚し増えた。半魚人風の多くは独身を通した。まだ、半魚人は海底では異端児だったのだ。人間風の子供は海底では生きにくい体質とわかっていたので、すぐに人間が住む村へ置いて来た。時間の進み方が地上と違うので、乙姫が産み落としてすぐのことだが、もう太郎はこの世にはおらずカメで遡上できる限界まで川を登って、カプセルに入れたまま流したのだった。そのカプセルはドンブラコドンブラコと川下に流れて行った。川下には芝刈りに山に出かけたおじいさんと、川で洗濯ししているおばあさんがいた。二人には子供がない。おばあさんは、川上からドンブラコと流れて来たカプセルを勝手に「大きな桃じゃわい」と、拾って帰ったとさ。その後は、みんなも知ってる「桃太郎」というお話なので語るまでもない。オワリ。