ivataxiのブログ

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浦島3世

うらしま太郎3世
じいさんから「竜宮城」の良い話ばかり聞いて育った、うらしま太郎3世。「いつか亀を捕まえて、オレも竜宮城に行ってやるぞ!」と、闘志を燃やしていた。浜辺にそれらしい亀を見つけたという情報があり、小遣いでワルガキをやとって亀をイジメさせていた。そこへ知らぬ顔で、うらしま太郎3世は亀を助けたフリをした。「竜宮城とやらにまいれ」と、亀に命令した。亀は無表情に海の深みへともぐっていった。噂に違わぬ竜宮城・・タイやヒラメで馬鹿騒ぎの毎日。お別れに乙姫がタマテバコをお土産にくれた。じいさんに聞いた通りだ。浜に上がる前に、うらしま太郎3世はタマテバコを開けてみた。中には「じいさんのうらしま太郎が踏み倒した分の料金が加算された請求書」が入っていた。「ま・・まずい。ここを出ないと・・」と、うらしま太郎3世は真っ白になった髪で、亀に命令して陸に上がろうとした。亀は「そっちはわしを知らんだろうが・・。わしはお前のじいさんの顔を知っておるんじゃから・・」という。どうやらカメは、わざとうらしま太郎3世を竜宮城におびき寄せたのだった。(カメは長生きなので)うらしま太郎3世は、竜宮城でこき使われて・・二度と陸には上がらなかったとか?陸のうらしま太郎はニヤニヤと「あいつがわしの分まで働いてくれているようじゃ」と、海の中で何がおきているかウスウス感づいていたようだった。