ivataxiのブログ

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手作りカップ

コーヒーカップ03 手作り陶器
作家物の陶器はさすがに高い。だからさんざん冷やかしても、華道の大作を活けるような大皿には手が出ないから・・せいぜいコーヒーカップを一つ買い求めるという世界。「この塗りは・・・と・・・を重ね・・」などなど、とうとうと陶器の話題で作家は有頂天極まる。こっちは「はぁ、はぁ・・」と、うなずくだけで、呼吸が乱れたみたい相槌を打つだけだ。家で陶器のカップを手にする満足感・・手にできる小さな幸せ?インスタントコーヒーを入れてみる。じわっとコーヒーが滲み出し、テーブルを汚す。かくして、飾って見るだけのオブジェ化した作家物のコーヒーカップを捨てることもできず、見るたび少しくやしい思いがいぶされて蘇るのだ。