ivataxiのブログ

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焼き魚

焼き魚
バブル時代、海に船を出して釣りに出た人が「シーラ」を釣った。1mほどの綺麗な魚だ。「これさばける?」と、別にくれるつもりもないのに裁かせようという知人。残念ながら、うちには裁ける人材がない。舞阪あたりなら、たくさん魚をさばける人材がいそうだが。そのシーラがどんな末路を遂げたかは知らない。買い物をすると、おさかなは切り身で発泡樹脂のさまざまな美しい入れ物に入り、ラップされて、時間ごとに値引きのシールが貼られてスーパーで売られている。子供はネットやテレビでないと、まるごとの魚の形を知らなかったりする。ぼくの昭和子供時代にはスーパーマーケットはなく、魚屋さんや市場などで買った。だから、まるごとのお魚を、見たりつっついたりできたのだ。足が速い(腐るのが速い)から、氷を砕いて添えてあったり、大きな氷を近くに置かれた。まだ、電気の冷凍・冷蔵というものが浸透する前で、氷屋さんは儲かっただろう。「ああ こりゃ 氷屋♪」という時代。小学校2年から大阪を離れる17歳まで千里ニュータウンの団地住まい。立体的集合住宅という価値観を根深く刻印された。「地面に足がついて、庭があり、ペットが飼える」という価値観は、持ち合わせていない。今ではそうだが、ネコさんとの共生も25歳からで、最初はどのように接していいかわからなかった。バブル時代前後の数年、賃貸マンションに住んだことがある。散財の時期。立体的集合住宅の雄だ。お隣は東京の土地を売り、越してきた人で、帰るといきなり消防車が、マンションの下に停まり消防隊員がうち辺りに走る様子。煙がでている、誰か通報したのかな?お隣の方が、七輪で焼き魚をした煙を火事と通報した人がいたようだ。マンションは気密性が高いのが裏目に出た。煙は逃げ場を失い、ベランダとドア付近に集中してモウモウと出ていた。映画みたいに。そこから見慣れたお隣ご夫婦が救出?されたところだ。単に東京での焼き魚をマンションで再現しただけという夏のある夕方。