ivataxiのブログ

絵 文章 映画

天花粉

天花粉という白い粉を幼年期にはアセモのできる辺りに事前にはたいた。そんな首や脇などが白い幼児が当たり前だった昭和。今はそんな子どもは見ない。天花粉は汗知らずとかシッカロールとも呼ばれた。今も脇汗予防のスプレーなどで粉が使われていることがあるが名残だろう。幼児は汗をかかなくなったのか?それとも家ごとにシャワーやお風呂が完備されていて、不潔じゃないからなのか。昭和の幼児期には家に扇風機はあったが、クーラーはなかった。立て付けの悪い住居が当たり前で、大人も下着で夏は過ごした。「異星人たちの夏」というドラマでは風間杜夫主演で懐かしいそんなシーンが出て来た。クーラーだけじゃなくて洗濯機も冷蔵庫も後から家に来た。洗濯機以前はたらいに洗濯板だったし、冷蔵庫以前はみずやという電気を使わない保存棚で、上部に氷を置いてその下がる冷気で保存を長引かせる無電冷蔵庫はあった。まあ、子供がいる家も少なく、いても少子化。この辺りは外国人が多く、外国人同士やどちらかが外国人だったりで、繁殖力は純日本人同士のカップルの比ではない。そういえばベビーカーなんて洒落た物はなかった。あっても籐で編んだ乳母車。お母さんたちは胸の前でペケ(Xの字型)に縛るおんぶ紐で背中に子供を背負った。なのでO脚(がに股)の原因にもなったのだとも聞いた。今の子どもはおんぶ紐も正座もないし、ご飯よりパン食・肉食で食事も体も西洋化している。そう天花粉の話だっけ。