オリーブオイル

オリーブオイルというと、アニメ「ポパイ」に出てくるやせて背の高い女性の名前をつい思い出す。だが、今回はオリーブの実から搾り取った油のことをさす。母は長い髪をいつも束ねていた。予算の関係で美容院には行かない。だが、必ずオリーブオイルを髪につけていた。ほぼ無臭なので、どんな香りだったのか覚えがないが、ツヤはあったし、髪が少し重たくなっているようでもあった。少し間違うとお相撲さんのビンみたいになる。オリーブオイルを食用に使う国民も多いのだが、さすがにそれはなかった。だが、水泳の時に良く耳に水が入って抜けなくなったもので「これしとき」と、脱脂綿にオリーブオイルを染ませた物を耳に栓するように母はよくいった。子供時分は良くいうことを聞く。だが、他の子供は耳栓をしているのに、自分だけ脱脂綿が耳からはみだしていることが、内心恥ずかしかった。大人になってオリーブオイルの他にもある効用について知ることになる。「クレンジング効果」や「バージンオイルによる若さ保持」などだ。昔の女性は「椿油」というのも使っていた。最近のシャンプーに「椿」という名前がある。きっと、少し関係がありそうなのだ。