ivataxiのブログ

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両切りカンピー

残念ながら喫煙習慣はない。だが、ヘビースモーカーの父だった。自宅には「両切りカンピー」が、いつも買い置きしてあった。クリスタルの大きな灰皿がいくつかあって、山盛りのタバコを片付けると怒られた。本人にとって、灰皿の吸殻は、未来のまだ吸える候補だったらしい。現在のタバコは、フィルターが当たり前で、物によっては「ライト」のように、濃さ?を選べるようだ。両切りは、吸う方向がない。フィルターがないからだ。どこまでも短くなるまで吸って行けば、かなり強いニコチンとタールが体内に入ることを楽しめる?はず。最後に残った吸殻は「キセル」に、ほぐして詰めて吸っていた。子供の頃、コヨリを作って、そのキセルの筒を掃除した。ネバネバのタールが、ビッシリついて来たが、あれと同じ物体が体内にも蓄積しているのかも知れなかった。火を付ける前の缶入りピースの銀紙を開封する時には、良い香りがした。「これが大人の香りなのか?」と、思った。子供にはわからない色気?みたいな物を想像させた。タバコ・・善悪あい半ばする物。