ivataxiのブログ

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夏休み絵の宿題

もう学生じゃなくなって両手じゃ足りない年月が過ぎた。(控え目な表現)小学校は母親が上手に工作をしてくれたから良いものの、中学からは自分の過去の怠惰に気づくことになる。(母は外に働きに出たのだ)絵の宿題はおおまかだ。スケッチブック一冊。「ははん。簡単カンタン」と夏の始めには思う。あと数日で学校が始まる頃には、楽しいはずの夏休みが暗澹たる風景に転じる。だけど、何もしない。毎日の遊び中心の延長でラストを迎える。大方、四国に夏は行くことが多く、写真は残っている。写真を見ながらスケッチブック一杯になるまで泣いても笑っても一晩狂喜乱舞で描く。苦痛と快感が一緒になった体験というのはSM的変態心理の心の傷になる。毎年、夏の終わりはこのように苦しく楽しい日を過ごしたのであった。