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電柱

電柱

裏道に一本、木でできた電柱があった。裏道を隠していた建物が移動して、そこはホテルの駐車場になった。隠していた物がすっかりあからさまになる。昨年の強い台風で、その木の電柱は折れた。(浜名湖の海からの風が直接当たったところは数本電柱が折れた)暗がりを照らすための「街灯」がつけてあった。でも、今では暗がりではなくなった裏道なので「もう電柱も街灯も必要ない」ということに。
バブルの頃は「電柱に巻く広告」が、我勝ち状態だった。でも「もう電柱は地面に埋めてしまうから、広告はできなくなる」というウワサ。今でも電柱はあるし、巻き広告だって残る。「5G」は現存する電柱を使うのだそうだ。なくなるハズの物が、なくては困る物となるのかも?
黒澤明監督は、カメラを覗いて「あの、電柱を切ってこい」と、命令したとか。映画の撮影も電柱・電線のない風景は限られている。日本に似たニュージーランドで「ラストサムライ」は撮られたとか。ティムバートン監督は、すっかり町を作ってしまったとか?電柱も困った一面もある。