ivataxiのブログ

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BVDのTシャツ

1970年代の日本はモノに飢えていた。アメリカから色んな雑貨・衣服・食べ物などが入って来て、カタログ文化により「欲しい」とつい思わされる自制のない時勢であった。中学生・高校生の小遣いでは買えないモノばかりで、ほとんど目で満足するしかない。何とか買えそうなのはTシャツくらい。BVDのTシャツが、襟元がキッチリとしていて日本の着物ユルユル文化の真逆であった。でも本物のBVDは買えなかった。ジーパンあるいはジーンズなどは格があり、ブランドは買えないから、スーパーのまがい物を母親が買って来てお仕着せで来ていたら、同級生のブランドジーンズ少年たちの輪には入れなかったものだ。今朝普段着ている下着がBVD化して首元がキッチリと締まっていた。いつの間にか家人が購入したのだろうか?と、一瞬ニヤリとしたが・・単に前後逆に着ていただけであった。オシマイ。