リモコン

リモコン
リモコン・・と聞いて「鉄人28号/横山みつてる・マンガ」を思い出す人は少ないかも知れない。それは・・小学生なのに半ズボンで上だけジャケット・チョウネクタイでポマードで固めた七三の「金田ショウタロウ君」という主人公のあやつる大型ロボットの名前なのだ。そのあやつり方というのが困ったもので・・「鉄じぃ～ん。ゆけぇ～」などと、リモコンを操作しながら音声操作してしまうのだ。その「リモコン」の形が、自分の中では「まさにリモコン」の形として、すりこまれているのだった。どこかのブランドのハンドバッグのような大きさで、てっぺんに二本鬼みたいなツノが出ている。このツノは前後にギコギコ動くのだが、これを動かしながらショウタロウ君が「負けるなぁ～」とか、しゃべると「ギャオォ～ン」とか、ちゃんと鉄人なりに返事をし、ガッツポーズを決めながら戦いに挑むその姿が安心感を与える水戸黄門の印籠効果を見る者に与えるのだった。食卓ではテレビ・ビデオ・DVDなどを見る。それぞれにリモコンが存在する。小さく、どちらかというと細長い。自分のなかのリモコンの原型である、金田ショウタロウ君の「敵に渡すな大事なリモコン♪」とは、随分違うよなぁ～・・と、折に触れ思うのであった。