ivataxiのブログ

絵 文章 映画

ちゃぶ台返し

巨人の星02 星一徹敵・チャブ台ブン投げ
さんちゃんへの書き込みの返事を書いていて思い出した。
巨人の星」のお父さん「星 一徹」は、職業土木従業員なのだが、不遇の天才プロ野球選手時代の過去を持つ。「魔送球」という、秘密の変化球を盗塁走者にぶつけるように見せ、実はグローブに収まるという秘密兵器なのだ。スポーツマンシップに反すると、一徹は野球界を去る。なぜだか奥さんにも先立たれていて、長女あき子が主婦代わり・・。自身の成し遂げられなかったプロ野球への想いを、息子ひゅうまに託す。あまりのスパルタ野球教育と、父の威厳・・思うようにことが運ばないと「なんだと~!」と、チャブ台をブン投げる。チャブ台とは、今なら台所などのテーブルのような物。正座して食べるので、低く小さく軽い・・。こじんまりした質素な夕餉も軽い・・。それを前触れなしに持ち上げて投げるのだ。今の家庭ではお父さんは怖くないし、そんなことしたら「ドメスティックバイオレンス」などといわれるだろう。息子ひゆまは大抵涙でこらえ・・それを柱の影に半分かくれたあき子が涙を滝のように帯を作って流しつつ「ひゆま・・」とちいさくつぶやくのだ・・。これも、ライブで見ると泣けるのだが、今なら・・笑うだろうな?・・きっと!