ivataxiのブログ

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ステルス・スニーカー

ステルス スニーカー

スニーカーは足音が聞こえないクツ。ステルス機はレーダーに写らない飛行機。40歳の時、中学校の同窓会で「あんたなんかおらへんかったわ」と、同じクラスの女性からいわれた。人生、ステルスでスニーカーなわたし。
という訳で最近「ステルス」というDVDを借りてみた。「ワイルドスピード」の監督さんで、期待しなかったのにうなされるくらい根深く心にクサビを打ち込まれた映画だった。ネットの映画評論によると「ステルス2」は「見ないほうがいい」という。この評はこれまで当たっていたので、見ようかどうしようか悩んでいる。
イギリスで物資がなく、エンジンとプロペラ以外はほとんど木でできた「モスキート」という偵察機(重い兵器などがあまり積めないので夜の偵察に特化)が、偶然レーダーに写らない「最初のステルス機」だったのではないかという。日本でも「兵器は積み、軽く安く早く長く飛ぶ飛行機を作れ」という軍の命令で「ゼロ式戦闘機」が作られたという。お陰で、パイロットの背中の鉄板もはぶかれ、主要な鋼材でも、グラム単位で穴をあけたりしてそぎ落とされた機体となった。中国での初戦では13機で二倍の中国機を無傷で壊滅したという。このウワサをアメリカは「そんなバカなことがあるはずはない」と、信じなかったようだ。のちに「ゼロに出会ったら、戦わず退却してもかまわない」ということになったという。だが、弾がかすっただけで簡単に燃える機体。急降下に耐えられず、羽根が途中でもげたりという弱点を知られることになり、最初は名うてのパイロットを投入したが、どんどん無駄に機体と共に海のモクズとなった。戦況が悪くなり、十分育たないパイロットに、竹や油紙を多用する終盤の機体。帰りの燃料もなく、弾が当たったら体当たり。終戦後、ゼロ戦の機体がアメリカで研究されていくつもの不思議を発見したようだ。おそらく、無人機としてゼロ戦を使うことはステルスという点でも可能かも。
映画「ステルス」の中に、表面のステルス機能を失い「地上4.9m以下・時速800km以下で飛ぶとレーダーに写らない」ようなシーンがあった。プロペラで木を多用すれば、ステルス機能の高まるかも。
スニーカーとは違うが、バスケットシューズに「ナイキ・エア・ジョーダン」という幻のクツがあった。1990年に、似たのを買ったが、足ばかり大きくてドナルド・ダックみたいになった。ナイキが「エアーでクッション性を良くしたこと」と「マイケルジョーダンが空中で滞空している時間が長く、空中でのパフォーマンスが見せる」ということから、二つが「エアー」つながりであったという縁だったようなのだ。
そう、ぼくはステルスでスニーカーのような存在という話。