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裏庭 転落

裏庭 転落

昨年も同じ頃、裏庭の木の剪定をしたという記録を家人が見せる。「剪定してね」という意味。柏とスモモはわかるが、あとは知らない木のハッパを切る。いけばな用の小さいハサミ一本。ワサワサしたアフロヘアみたいなハッパの茂り。ともかく視界を広くしたい。目線近くを切って、その周辺に広げる。お隣との境目のブロックはこの家と同じ歳月だから40年ほど。一部、くちはてていて、そこから転落した。ボクの人生の縮図。幸い庭は湿って柔らかい土だった。脊髄に衝撃を与えてはいけないので、少し心配。剪定は楽しいが、切った枝・葉をゴミ袋に詰める作業は仕事みたいでいやだ。テントウムシ・カマキリの子供・数え切れないアリなどを見た・触った。久しぶりだ。見えないが蚊の羽音も聞いた。虫食いのハッパには見えないがケムシがいるのだろう。どうもケムシは好きになれない。剪定を終えると、五分刈りの頭みたいにスッキリした。風が通る庭はいい。スモモの実を一つ落としてしまった。大きめの梅の実のようだ。