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鴨長明の岩

鴨長明の住んだ狭い組み立て式の家。その家は、土の上ではなく、大きな岩の上にあったそうだ。周囲には都を思わせる人工物はなく、川や水や鳥のさえずりが聞こえたようだ。鴨長明亡き跡、時の覇権の秀吉が、その岩の一部を城の一部としたという。なので本来、家が建つ平面があったはずの岩は欠けて残ったようだ。時の覇権も、部下の家康によりくつがえされた。たった一人の弱弱しいはずの鴨長明の「方丈記」。夏目漱石が後に英訳し、世界へ。権力は手にできなかった鴨長明だが、心は輝いていたのだろうか?