ivataxiのブログ

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怪獣映画は映画館で「ゴジラ」の白黒を

子供の頃には「空が飛べる」と、信じていた・・という話と関係があるのかも知れないが、バーチャルというものが現実と分けられないのである。怪獣映画は映画館で「ゴジラ」の白黒を見たことがある。6畳一間に家族4人で住んでいたのだが、時折、畳の虫を殺すために「バルサン」という煙の出る虫殺しを仕掛け丸一日外で過ごす習慣があった。大抵はささやかに外で食事ができて嬉しいのだが「チキンライス」という槇原敬之さんの歌のように「あまり高い物を頼むと今度連れて行ってもらえないかと」値段を来にして注文する。でも「お子様ランチ食べや」と言われれば「ウン」と素直に頼む。長く外にいなければならないので良く映画館に入った。「チャップリン」の無声映画は良く覚えているがあとはあまり覚えていない。だが日本の「ゴジラ」は異様に夢にまで見るインパクトであった。特撮がどうなっているとか考える以前の年齢で本当とバーチャルのハザマがはっきりしない頃だから、後で理屈を自分に言い訳してもダメ。心の深層にゴジラはあの姿で居着いてしまった。小学校になれば映画を楽しむ自分と、特撮の種明かしを考える二人の自分が同時に映画を見るという器用な見方もできるようにもなったが・・。人間が昆虫のように小さくてゆっくり歩くゴジラの足に車も戦車も蹴散らされる。ジェット機放射能の火炎で落とされる・・。語れば長い・・ともかく衝撃のゴジラなのである。