ivataxiのブログ

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イラスト ロジャー・ディーン

ロジャーディーン

19歳から20歳は、ラグビー部合宿所の飯炊き住み込みバイトがリストラされて
しばらく上野毛から埼玉の親戚の元に転がり込み、何だかわからないうちに
参宮橋に住むことに決まった。その駅には当時「劇団四季」があり、
中学の友人が「演劇・ダンスで芽が出るといいな」と、この街に住んだのだった。
急に彼はダンサーとして外国に行かなくてはならなくなり、
日本に戻った時の足場として、誰か知人に借りてもらいたかったようだった。
参宮橋は新宿・代々木・原宿・渋谷などに歩いて行ける距離で、
お金はないが少し都会には良く遊びに行った。
専門学校を中退し夜間のデッサン科に通う日々が始まった。
そんな頃新宿の紀伊国屋さんには洋書の綺麗な本がたくさんあるので
良く立ち読みしに行っていた。
「ロジャーディーン」というイラストレーターの絵は、ファンタジックでリアル。
立ち読みしていると感動で後ろに倒れそうになったものだ。
ロジャーディーンは「You Tube」で検索しても見つけることはできなかったが、
最近になって「画像検索」で見ることができると知った。
すでに感性が錆び付いていて、感動のあまり倒れるということも今ならないだろう。
個人的な話だが「歴史の失われた大切なパーツ」を見つけたような気持ちになった。