ivataxiのブログ

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すぎこし

ウイキ調べで「お正月」を検索したら、あいまいな表現であった。かなり違和感。ぼくは仏教徒だがユダヤには少し興味がある。ユダヤ人の「過ぎ越し」という習慣と日本人の「お正月」が、どこか似ているのが非常に不自然で不思議に思う。だってエルサレムと日本では、かなりの距離があるから・・。だが、キリストが生まれてからを紀元前・紀元後と呼ぶ以前からユダヤの民は存在した。長い年月を持ってすれば距離はわずかな問題なのかも知れない。 古代ローマは1年が10ケ月。 紀元前713年頃ヌマ・ボリウスによりJanuaryとFebruaryが加えられ、Januaryが正月になった。 クリスマス様式では12月25日が正月。 日本の旧暦1月1日は、新暦で2月頃。 中国・韓国・台湾・ベトナム旧正月。 中国では「春節」「過年」「農暦新年」。 ベトナムでは「テト」。「テト」は「節」。 旧正月を「正旦」ともいう。 過ぎ越し(Pasach・ペサハ) イスラエル人はエジプトで長い期間奴隷として虐げれれてきた。神は当時80歳のモーセ(モーゼ)を民の指導者として「約束の地」へむかわせようとした。だが、ファラオが妨害する。そこで神はエジプトに対し「10の災い」を臨ませる。その10番目の災いは「人から家畜まで、エジプトのすべての初子を撃つ」というもの。神は戸口に印の無い家にその災いを臨ませることをモーセに伝える。つまりこの過ぎ越しという名称は、戸口に印のあった家にはその災厄が臨まなかった(過ぎ越された)ことに由来される。 死を運ぶ天使がユダヤ人のみを過ぎ越したという伝説。3月末から4月はじめの一週間、ユダヤ人は「出エジプト」の時を忘れないよう、イースト菌入りの食品を食べない。パンもイースト無し。「ハガター」という出エジプト記を読む。男子は「キッパー」という縁なし帽子をかぶる習わしがある。 傷のない雄の子羊(または山羊)を屠殺し、その血を家の2本の戸柱と戸口の上部に掛ける(10日14日)。夜にその肉を焼き、酵母の入っていないパン(マッツァー)と苦菜を添えて食べる。生のまま、又は煮て食べることは禁止されている。残った肉は焼きつくし、朝まで残しておいてはいけない。 神への祭りとして代々祝う。 14日の夕方から21日の夕方までの7日間酵母入りのパンを食べてはならない。 1日目と7日目の聖会の日には仕事をしてはならない。 イースト菌の入らないパンはおモチを想像させる。 戸口に印を着けるのは、正月飾り・門松・注連飾りを思わせる。 苦菜は七草を思わせる。 過ぎ越しの期間家に篭もり外へ出ない。(日本のお正月には家で過ごす) 過ぎ越しの後、知人を訪ねる。(年賀状はその代わり) その間、仕事をしない・・など、不思議にユダヤの古来の風習と日本のお正月が似ている。